277【三余】 出典・三国志・魏書・王粛おうしゅく)伝・注
《 意味 》

 勉学すべき三つの余暇。人間の生活には三つの余暇があり、学問をするにはこの剰余の時間で十分足りるということ。冬(年の余り)、夜(一日の余り)、雨(時の余り)をいう
 
《 訳文 》

 (董遇とうぐう)は弟子に向かって、まず自分で書物を熟読することがたいせつだと説いた。すると、弟子の一人が、勉学する時間的余裕がなく、非常に苦しんでいると述べた)。董遇は三余の時に勉学すればよいと答えた。ある人がその三余の意味について質問したところ、董遇は答えて言った。「冬は年の余り、夜は一日の余り、長雨は時の余りである」

《 原文 》

 遇言、当以三余。或問三余之意。遇言、冬者歳之余、夜者日之余、陰雨者時之余

 遇言う、まさ)に三余を以てすべし、と。或るひと三余の意を問う。遇言う、冬は歳の余、夜は日の余、長雨は時の余なり、と。

 
《一言多い解説》

 食事をしながら勉学してはいけません