263【先んずれば即ち人を制す】 出典・史記・項羽本紀
《 意味 》

 人より先に事を行えば、人を抑えることができる。何事においても後手にまわってはいけないということ
 
《 訳文 》

 秦の始皇帝が死に、陳渉の乱が起こると、会稽かいけい)郡の長官が項梁(項羽の叔父)に言った。「江西地方はすべて反乱軍に呼応しました。今や天が秦を滅ぼそうとしているのだ。人より先に事を行えば、人を抑えることができるが、後手にまわると人に支配されてしまう、というではありませんか」

《 原文 》

 江西皆反、此亦天亡秦之時也。吾聞先即制人、後則爲人所制

 江西皆反す、これ亦た天の秦を亡ぼすの時なり。吾聞く、先んずれば即ち人を制し、後るれば則ち人の制する所と為る、と
 
《一言多い解説》

 兄弟の多い家庭の食事どきは、戦場である