262【歳月は人を待たず】 出典・陶潜詩・雑詩・其一
《 意味 》

 わずかの時間をも惜しんで勉励努力べんれいどりょく)しないと、あとで悔やんでも間に合わないという教え。出典の元来の意味は、歳月はすぐに過ぎ去ってしまうから、酒の飲める元気なときに、大いに飲んで楽しむべきだ、というもの。
 
《 訳文 》

 元気盛んな年代は再び訪れることはないし、一日に二度と朝はこない。時期を取り逃がさずに努力して励むべきである。歳月は人を待たずに、たちまちに去ってしまうものである。

《 原文 》

 盛年不重来、一日難再晟。及時当勉励、歳月不待人

 盛年重ねては来らず、一日いちじつ)あした)なり難し。時に及んで当に勉励すべし、歳月は人を待たず


 
《一言多い解説》

 恋もしよう、金儲けもしよう