249【梧鼠の技】 出典・荀子・勧学 |
《 意味 》
器用貧乏のたとえ。何一つ秀でたものを持たないこと。多芸多才な者は、すべてが中途半端になることから、一事に専念しなければ何一つ成就しないことを言う。「梧」は本来「鼯」と書き、ムササビの意
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《 訳文 》
螣蛇という竜は、足は無くても雲霧を起して雲の中で飛ぶことができる。(それは一事に専念するからである。) 梧鼠は飛べるが、屋根までは上がれず、木に登れるが梢までは行けず、泳げるが谷川は渡れず、穴を掘れるが身を隠すほどは掘れず、走れるが人を追い越すことはできない、というように、五つの能力を持ちながら結局は行き詰ってしまう、いろいろな小手先の才能をもっていても、動く事さえ十分できない。
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《 原文 》
螣蛇無足而飛、梧鼠五技而窮
螣蛇は足無くして飛び、梧鼠は五技にして窮す
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《一言多い解説》
器用貧乏
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