247【孤城落日】 出典・王維詩・送韋評事いひょうじ)
《 意味 》

 頼りなく心細いさま。助けてくれるものが誰もいないこと。また、その気持ち。「孤城」は、孤立しとり残された町
 
《 訳文 》

 わたしは遠く離れた都から思いやる、中央の官吏として西域に派遣された君が、遥か異郷の地蕭関しょうかん)(甘粛かんしゅく)省にあった関所)のかなたにあって、孤立しとり残された町に夕日がかかる景色を、愁いに満ちたまなざしで眺め入る姿を


《 原文 》

 遥知漢使蕭関外、愁見孤城落日辺

 遥かに知る漢使蕭関の外、愁い見る孤城落日の辺
 
《一言多い解説》

 西域に派遣された君というのが、韋評事という人物のことらしい。但し、評事は官名のこと