242【心合わざれば肝胆も楚越の如し】 出典・荘子・徳充符 |
《 意味 》
気が合わなければ、近親の者も遠い他人のようなものだ。「肝胆」は、肝臓と胆嚢で、近い関係を表し、「楚越」は、楚の国と越の国で、仲の悪いたとえとして用いられる
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《 訳文 》
仲尼(孔子)が言った。「世のあらゆるものは、皆それぞれ異なるという見方からすれば、腹の中にあって近くて密接な関係にある肝臓と胆嚢でも、楚の国と越の国ほどの違いがあることになり、逆にどんなものでも、それぞれ形は違っても同じものだという見方をすれば、万物は皆同一なのである」
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《 原文 》
仲尼曰、自其異者視之、肝胆楚越也。自其同者視之、万物皆一也
仲尼曰く、その異なる者よりこれを視れば、肝胆も楚越なり。その同じき者よりこれを視れば、万物は皆一なり
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《解説》
見よう、考え様によってどんな解釈もできる。ならば、プラス思考で捉えよう
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