236【木蔭に伏す者は枝を手折らず】 出典・韓詩外伝
《 意味 》

 他人から恩恵を受けた者は、その人に対して害を与えるようなことはしない

 
《 訳文 》

 (田饒でんじょう)は魯の哀公に仕えていたが、重用されないので哀公のもとを去ることを申し出て燕の国に去ったが、その際に哀公に次のように言った)。「わたくしは、『食事をした者は、その食器を壊すことはしない。木蔭で休息した者は、その木の枝を折ることをしない』との諺のあることを知っています』

《 原文 》

 臣聞、食其食者、不毀其器。陰其樹者、不折其枝

 臣聞く、その食を食らう者はその器をこわ)さず。その樹を陰とする者はその枝を折らず、と

《一言多い解説》

 食客だったから、一応謝意を述べたのだと思うが、言い方が回りっくどい