235【湖海の士】 出典・三国志・魏書・張貌ちょうぼう)
《 意味 》

 壮大な心意気をもって、民間にいる人。湖海」は、「みずうみ」と「うみ」のことだが、世の中・世間の意として用いられる

 
《 訳文 》

 劉表と劉備が天下の人材について議論していると、許氾きょはん)が言った。「陳元竜は、在野の人ですが、壮大な心意気を失ってはおりません」

《 原文 》

 表与備共論天下人、氾曰、陳元竜湖海之士、豪気不除

 表と備とは共に天下の人を論ず。氾曰く、陳元竜は湖海の士なるも、豪気)らず

《一言多い解説》

 天下に打って出たいかどうかは判らない