223【高閣に束ぬ】 出典・晋書・庾翼伝 |
《 意味 》
長い間使わないで放っておくこと。また、人を長い間任用せずに置いておくこと。「高閣」は、壁につるした書架。「束ぬ」は、たばねるの意
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《 訳文 》
京兆の杜乂と陳郡の殷浩は、二人とも英才の評判が高かったが、庾翼はこの二人を重用せず、いつものように言っていた。「この者たちは壁の書架の上に束ねて置いておき、天下が太平になったら、そのあとで何をさせるか考えよう」
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《 原文 》
京兆杜乂、陳郡殷浩並才名冠世。而翼弗之重也。毎語人曰、比輩宣束之高閣。俟天下泰平、然後議其任耳
京兆の杜乂、陳郡の殷浩並びに才名世に冠たり。而るに翼これを重んぜず。毎に人に語りて曰く、この輩宣しくこれを高閣に束ぬべし。天下泰平を俟ちて、然る後その任を議するのみ、と
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《一言多い解説》
中国は古代より、時の流れを上手扱うことが得意だった。
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