209【兄たり難く弟たり難し】 出典・世説新語・徳行 |
《 意味 》
優劣をつけにくいことのたとえ
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《 訳文 》
陳元方の子の長文はたいそう頭がよく、陳季方の子の考先と互いに自分の父親の自慢話をしたが、いつまで論争しても決着がつかないので、祖父の太丘に尋ねた。太丘は、「元方がまさっているとも言いにくいし、季方が劣っているとも言いにくい」と言った。
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《 原文 》
陳元方子長文有英才。与季方子考先、各論其父功徳、争之不能決。咨於太丘。太丘曰、元方難為兄、季方難為弟
陳元方の子長文は英才有り。季方の子考先と与に、各その父の功徳を論じ、これを争うも決する能わず。太丘に咨。太丘曰く、元方は兄為り難く、季方は弟為り難し、と。
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《一言多い解説》
従弟どうしで自分の父親の自慢話で言い争った話を記録に残すって、下らん。とすると、兄弟同士の「おまえの母さん、出べそ」の話も中国故事? それにしても、爺さんの太丘の取り繕いまでも付録になっている。
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