203【傾危の士】 出典・史記・張儀列伝・賛 |
《 意味 》
詭弁を弄して、国を危うくするような人物のこと
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《 訳文 》
(⦅張儀・蘇秦に対する司馬遷の標語⦆)張儀は蘇秦よりもあくどい。世間では蘇秦を悪く言うが、実は蘇秦が死んだあとで、張儀が蘇秦の欠点を暴露しながらもその説をうまく取り入れて、連衡の説を作りあげたにすぎないのである)いずれにせよ、このふたりの遊説家は、まさしく詭弁を弄する危険な人物であった
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《 原文 》
要之、此両人真傾危之士哉
これを要するに、この両人は真に傾危の士なるかな
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《一言多い解説》
現代の日本では、いにしえの遊説家と同類の士がテレビに出まくって詭弁を弄しているのである
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