201【敬遠】 出典・論語・雍也ようや)
《 意味 》

 敬うように見せかけて、その実、軽蔑して寄せ付けないこと。原義は、『論語』にみえる「敬意ははらうけれども、あまり近寄らない」という意味であるが、現在日本では、専ら、「相手を敬う風を装って、内実は軽蔑すること事に用いられる。

 
《 訳文 》

 (弟子の)樊遅はんち)が、知とは何かと尋ねたとき、孔子が言われた。「人民に対してなすべき義務を果たすように教え、祖先の霊魂や他の神々に対しては敬意をはらって祭るが、深入りしてその力に頼ることはしない。これが知というものである。

《 原文 》

 樊遅問知。子曰、務民之義、敬鬼神而遠之。可謂知矣

 樊遅知を問う。子曰く、民の義を務め、鬼神を敬してこれを遠ざく。知と謂うべし、と

《一言多い解説》

 神社やお寺にお参りしたら、お賽銭を五円奉じ、赤い羽根や緑の羽根は、10円でも50円でも財布の小銭で買う生き方が知的生き方です