200【群を抜き類を出ず】 出典・顔子家訓・勉学
《 意味 》

 他の者よりもきわだって聡明であること。そこから、何事においても特に優れている事についていう。「抜群」ともいう。

 
《 訳文 》

 (世の中には学ばずとも真理を体得している者がいる。そういう者は)必ず生まれながらに才知を持っていて、他の者よりきわだっており、将軍になれば本人も気づかずに孫武・呉起と同じ戦術をとり、政治に携わると、すでに管仲・子産しさん)の教えに及ぶことができる、そのようであれば、たとえ書物を読んでいなくとも、わたしはこの者をすでに学んでいるというであろう。

《 原文 》

 必有天才、抜群出類、為将則闇与孫武呉起同術、執政則懸得管仲子産之教、雖未読書、吾亦謂之学矣

 必ず天才有りて、群を抜き類を出でて、将と為りては則ちあん)に孫武・呉起と術を同じくし、政を執りては則ち管仲・子産しさん)の教えをけん)し得ば、未だ書を読まずといえど)も、吾)たこれを学びたりとは)わん

《一言多い解説》

 爪の垢までも聡明であるとは言えまい、舐めたら腹を壊す