194【愚を守る】 出典:荀子・宥坐ゆうざ)
《 意味 》

 才能を隠して、愚か者のように振る舞う。愚か者のふりをして、わが身を保つこと。また、自分の才能をひけらかしたりしないこと。

 
《 訳文 》

 子路が、「しいてお尋ねしますが、物事の極点に達した状態を維持するのに何か方法がありますでしょうか」と言うと、孔子は答えた。「ずばぬけた賢さを持つ人であるならば、それを保つためには愚か者のふりをしなさい」

《 原文 》

 子路曰、敢問、持満有道乎。孔子曰、聡明聖知、守之以愚

 子路曰く、あえ)て問う、満を持するに道有りや、と。孔子曰く、聡明聖知なれば、これを守るに愚を以てせよ、と。

《一言多い解説》

 今の社会では、精神鑑定で見破られる可能性が高い