193【 狗尾続貂ぐびぞくちょう)】 出典: 晋書しんじょ)・趙王倫伝
《 意味 》

 管爵をみだりに授けることをあてこすっていう。また、立派なものにつまらぬものが続くことのたとえ。「狗尾」は、犬のしっぽの意。また、「 ちょう)」は、てん)の尾で飾った冠の意で、当時宮中で侍中など高位高官の職にあった者がつけた。
 
《 訳文 》

 (趙王の司馬倫は帝位を奪ったあと、一派の者にだれかれの区別なく官爵を授けた)朝廷が開かれる度に、貂の尾で飾った 貂蝉ちょうせん)の冠をつけた者で座がいっぱいになった。人々はそれを風刺して、「いまに貂の尾が足りなくなって、犬の尾で作るようになるだろうよ」と言った。

《 原文 》

 毎朝会、貂蝉盈坐。時人為之諺曰、貂不足、狗尾続

 朝会する毎に、貂蝉坐に )つ。時人これが為に諺にして曰く、貂足らず、狗尾続かん、と。

《一言多い解説》

 大臣を作り過ぎている日本の総理大臣みたい