192【 くびき)を争う】 出典: 庾信ゆしん)竹杖賦ちくじょうふ)
《 意味 》

 互いに優劣を競い合うたとえ。「 くびき)」は、「 くびき)」と同じで、馬車のかじ棒となる ながえ)の先端にある横木のこと。これを用いて牛や馬を結わえつける。

《 訳文 》

 項羽の楚と劉邦の漢とが互いに戦を繰り返し、 袁紹えんしょう)の軍と曹操の軍とが互いに争い合って(土地も自然も荒廃してしまい)動物は食べる草ものもなく、鳥は巣を作る木もない。

《 原文 》

 楚漢争衡、袁曹競遂、獣食無草、禽巣無木

 楚・漢衡を争い袁曹競い )いて、獣の食せんとするに草も無く、 とり)の巣くわんとするに木無し

《一言多い解説》

 はた迷惑となる行動を誡める言葉