191【邦に杖つく】 出典:礼記・王
《 意味 》

 七十歳のこと。老人をいたわり大切にするために、老人が杖をついてよい場所を、年齢によって決めたことから起こった言葉。「邦」は「国」に同じ。

《 訳文 》

 五十歳の老人は屋敷の中で杖をついてよく、六十歳の老人は郷里の村落で杖をついてよく、七十歳の老人は国の中ならどこででも杖をついてよく、八十歳の老人は朝廷の中で杖をついてよい。

《 原文 》

 五十杖於家、六十杖於郷、七十杖於国、八十杖於朝廷、

 五十は家に杖つき、六十は郷に杖つき、七十は国に杖つき、五十は朝に杖つく

《一言多い解説》

 五十歳でヘロヘロになった人は家家から出てはいけない。 ・・・・ 八十歳は朝廷から使者が迎えに来る