188【草囹圄に満つ】 出典: 随書・劉曠伝 |
《 意味 》
牢屋がからになること。また、罪を犯す者がなくて、国の中がよく治まっていること。「囹圄」は、牢獄の意。
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《 訳文 》
(劉曠がある地方の長官となって善政を敷くと、住民もそれに感化されるようになった。)七年たつと、劉曠の考えがすみずみにまで広がり、牢獄の中に囚人がいなくなり、訴えや争いごともなくなって、牢屋には草が生え、法廷のお白州は用がないので、鳥を捕らえる網ができたほどだった。
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《 原文 》
在職七年、風教大洽、獄中無繁囚、争訟絶息、囹圄尽皆生草、庭可張羅
職に在ること七年、風教大いに洽く、獄中に繁囚無く、争訟絶息し、囹圄尽く皆草を生じ、庭羅を張るべし
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《一言多い解説》
世界遺産の意識の無い時代だから、鳥を捕らえるカスミ網を張ったのがおもしろい。
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