184【金甌無欠】 出典:南史・朱异伝 |
《 意味 》
物事が完璧に備わっているたとえ。時に、天子の地位が安全、強固で、他国の侵略を受けたことがないこと。「金甌」は、黄金製のかめ。少しの傷もない黄金のかめの意。
|
《 訳文 》
(梁の武帝は、天下を統一する夢を見て、家臣の朱异に話した。朱异は、「その夢は、帝が天下統一可能な徴候です」と答えた。しかし他の家臣らが反対したので決断しあぐねていた。ある朝、武徳閤という宮殿の入り口に立って独り言を言った)。「我が国家は完全無欠である。太平の世が長く続いていて、今こそ天下を取るのに最も適当なときである」
|
《 原文 》
我国家猶若金甌無一傷欠。承平若此、今便受地。詎是事宜
我が国家は猶お金甌の一傷欠無きが若し。承平此くの若くして、今便ち地を受く。詎んぞこれ事宜なる。
|
《 一言多い解説 》
そして、結果はどうなった?(それは自分で調べてくれ、と)
|
|