183【義を見てせざるは勇なきなりき】 出典:論語・為政
《 意味 》

 正義には実行力が必要であるというたとえ。正しいことを実行できない者は、弱者であるということ。

《 訳文 》

 孔子が言われた。「本来祭るべきでもない他人の祖先の霊を祭るのは、何かに媚びへつらっていることになる。正義と知ってはいても、ためらって実行しないのは、臆病者である」

《 原文 》

 子曰、非其鬼而祭之、諂也。見義不為、無勇也

 子曰く、その鬼にあらあら)ずしてこれを祭るは、へつら)いなり。義を見て為ざるは勇無きなり、と

《 一言多い解説 》

 「勇なりき」と読んでませでした? (私だけだったかも)