181【軌をいつ)にす】 出典:北史・崔鴻さいこう)
《 意味 》

 同じ道を歩むこと。天下が統一され、文物制度が全国同一になる。「軌」は、車のわだち。また、手本

《 訳文 》

 (後魏の崔鴻は宣武帝に文書をたてまつ)って言った)「漢代では文帝や景帝けいてい)が蛮族を手なずけ、世宗せいそう)(漢の武帝の廟号びょうごう))が権威と武力を発揚させ、初めて北方の胡族が漢の文化になじみ、南方のしょう)や越の地までも車のわだちを同じくし、国家の統一が為されたのです」

《 原文 》

 歴文景之懐柔蛮夏、世宗之奮揚威武、始得涼朔同文、祥越一軌

 文景の蛮夏を懐柔し、世宗の威武を奮揚するを)て、始めて涼・さく)、文を同じくし、祥・越、軌を一にするを得

《 一言多い解説 》

 国民に格差をつけるような政治は駄目です