18:【家貧しくして良妻を思う】 出典:史記・魏世家
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《 意味 》
貧乏になると、家計を上手に切り盛りしてくれる妻の内助の功の必要を痛感する。国難が起こると、それを助けてくれる人の現れることを望むたとえ。
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《 訳文 》
(魏の文侯が、その臣李克に人材の登用について相談して言った)「先生は以前わたしに、『貧乏になると、良い妻がほしいと思い、国が乱れると、すぐれた宰相がほしいものだ。』とおっしゃいましたね。」
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《 原文 》
先生嘗教寡人曰、家貧則思良妻、国乱則思良相
先生嘗
て寡人
に教えて曰く、家貧しければ則ち良妻を思い、国乱るれば則ち良相を思う、と
寡人:《徳の寡(すく)ない者の意》 一人称の人代名詞。王や諸侯が自分自身をさしていう。従って先生とは李克のこと、寡人 は文侯である(*)
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◎一言多い解説
(*)は、私の付け加えた解釈であります。
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