171【強弩きょうど)すえ)魯縞ろこう)に入る能わず】 出典:史記・韓長孺列伝
《 意味 》

 強力なものもやがては衰え尽きるたとえ。英雄も衰えては何事も成し得ないということ。「強弩」は、機械じかけの強い石弓。「彊弩きょうど)」とも書く。「末」は、果て。「末力」及び「極矢」とも書く。「魯縞」は、魯の国で生産される薄手の絹。「入る」は「穿つ」とも書く。

《 訳文 》

 強力な石弓から発射された矢も、遠くまで至れば力が弱くなくなり、薄絹さえも射抜くことができない。

《 原文 》

 彊弩之極矢、不能穿魯縞

 彊弩の極矢、魯縞を穿うが)つ能わず

《 一言多い解説 》

 栄光はやがては朽ちる