169【笈を負う】 出典:抱朴子・内篇・袪惑 |
《 意味 》
遊学すること。勉学のために他の地へ行くことのたとえ。「笈」は、書物などを入れて背負う竹製の箱。
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《 訳文 》
儒家の経書は聖人の作ったものだが、聖人そのものではない。過去の遺物にすぎぬ。それなのに儒学者たちは先生を求めて書物を入れた箱を背負って遠い道のりをやってくる。(むしろ真人が重んずる不老長寿の道を追求すべきである。)
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《 原文 》
書者聖人之所作、而非聖也。而儒者万里負笈以尋其師
書は聖人の作る所なるも、聖には非ざるなり。而るに儒者は万里笈を負いて以てその師を尋ぬ。
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《 一言多い解説 》
聖人を崇めようとしても教えは習得できない。
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