167【九仭きゅうじん)の功一簣いつき))く】 出典:書経・旅獒りょごう)
《 意味 》

 積み重ねてきた努力も、ちょっとした気のゆるみで台無しになるたとえ。「仭」は、役1.8メートル。「簣」は、土を運ぶ道具。もっこ。「虧」は、そこなう。

《 訳文 》

 (周の王に大臣の召公奭が忠告して言った。「絶えず修徳に励んで、ささいな行いも慎まなければ、王としての偉大なる徳は成り立ちません。たとえば)九仭の高い山を築くのに、最後のもっこ一運びを怠れば、山はでき上がりません。

《 原文 》

 為山九仭、功虧一簣

 山をつく)る九仭、功一簣に虧く

《 類語 》

 臥龍点睛を欠く