165【九思】 出典:論語・季氏
《 意味 》

 行動・言語・思想の理想像。かくありたいと思う九つの事柄。
《 訳文 》

 孔子が言われた。「君子にはかくありたいと思う九つの事柄がある。ものを見る時は見誤ることなく見たいと思い、聞く時には聞いて直ちに悟るようにしたいと思い、顔つきはおだやかでありたいと思い、姿かたちはうやうや)しくありたいと思い、言葉には忠実でありたいと思い、仕事には真心を込めて努めたいと思い、疑問があれば人に尋ねることを思い、怒ろうとする時はそれから生ずる災いを思い、利益に対しては道義にもとるかどうか思いめぐらすことだ」

《 原文 》

 孔子曰、君子有九思。視思明、聴思聡、色思温、貌思恭、言思忠、事思敬、疑思問、忿思難、見得思義

 孔子曰く、君子に九思有り。視るには明を思い、聴くにはそう)を思い、色には温を思い、いか)には恭を思い、言には忠を思い、事には敬を思い、疑には問いを思い、忿いか)りには難を思い、得を見ては義を思う、と

《 一言多い解説 》

 まだ足りない。悩み・哀しみ・好き・嫌い・・・