164【九功】 出典:書経・大禹謨 |
《 意味 》
帝王が行うべき善政のたとえ。「功」は、わざ・働き。
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《 訳文 》
(舜帝に)禹が申し上げた。「ああ、帝よ、帝王の徳とは、人民に善政を施すことであります。政治の目的は人民を養うことにあります。まず、水・火・金・木・土・穀物の六つのものは人民の生活の根本になるもので、これを過不足なく与えることです。次に、礼儀や倫理を教えて人民を導くこと、工業・商業を盛んにして生活を便利にすること、税を軽くし生活を豊かにすること、この三つを程よく実施することです。前の六つとこの三つ、合わせて九つの働きが秩序正しく行われれば、人民は善政の恩恵を歌いたたえるでしょう
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《 原文 》
禹曰、於帝念哉、徳惟善政。政在養民。水火金木土穀惟修、正徳、利用、厚生惟和、九功惟叙、九叙惟歌
禹曰く、於帝念えや、徳は惟れ政を善くす。政は民を養うに在り。水火金木土穀惟れ修まり、徳を正し、用を利し、生を厚くして惟れ和し、九功惟れ叙し、九叙惟れ歌う、と
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《 一言多い解説 》
この帝の治める国は、チョッと危ないんじゃない?
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