14:【唯々諾々 いいだくだく) 出典: 韓非子・八姦
《 意味 》

 事の善し悪しにかかわらず、他人の言うがままに「はいはい」と従うこと。「唯々」も「諾々」も、「はいはい」と他人の言に従うこと。本来、「唯」も「諾」も、「はい」という返事の言葉。「唯諾」は承知したと返事する事。
 
《 訳文 》

 役者や道化師、付き人などは、主人がまだ何も命じないのに「はいはい」と言い、まだ何もさせないのに「はいはい」と言って、人の意に従おうとすること。
 
《 原文 》

 優笑侏儒左右近習、此主未命而唯々、未使而諾々

 優笑・侏儒・左右・近習は、これ人主未だ命ぜずして唯々、未だ使わずして諾々す。
 
◎一言多い解説

  心から従っているかどうかは判らない。こういう事に対しての意味合いはここには含まれていないのだろうか。