138【間 髪を入れず】 出典:枚乗・上書・諫呉王 |
《 意味 》
事態が差し迫っていて、時間のゆとりのないこと。髪の毛一本も入れる透き間もないことから、事態が非常に差し迫ったことをいう。「かんぱつ」と続けて読むのは誤り。
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《 訳文 》
(枚乗が呉王濞の謀反の計画を諫めた言葉。「たとえば糸一本に千鈞もの重さのものをつないで、上は際限なく高い所へひっかけ、下は計り知れない深い淵に吊り下げようとすれば、これはどう考えても無理な事です。もし、)つないだ糸が天で切れたなら二度と結ぶことはできず、落ちて深い淵に入ったら二度と出られないでしょう。その出られるか、出られないかは、その間に髪の毛一本も入れるすきもないのです。(忠臣の言をお聞きください。あなたがしようとしておられることはとても危険な事です)
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《 原文 》
係絶於天、不可復結。墜入深淵、難以復出。其出不出、間不容髪
係、天に絶ゆれば、復た結ぶぺからず。墜ちて深淵に入れば、以て復た出で難し。その出ずると出でざるとは、間 髪を容れず。
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《 一言多い解説 》
どんなに大きなことを成し遂げようとしても、失敗は繊細な隙間に髪の毛一本も入らないほどの狭い所に在る・・・ ということかな? 判りません。
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