137【肝胆かんたん)ひら)く】 出典:漢書・路温舒ろおんじょ)
《 意味 》

 真心を示すことのたとえ。「肝胆」は、肝臓と胆嚢。腹の中まで開いて見せることから、包み隠さずに打ち明けること。

 
《 訳文 》

 (前漢の宣帝即位の際、路温舒が奉った書にいう)。大将軍(霍光)は武帝の遺命を受けて、漢王朝の忠実なる臣下となり、真心を尽くして大決断を下し、不正の徒を退け有徳者をたてて国家を安泰にした。

《 原文 》

 故大将軍受命武帝、股肱漢国、披肝胆決大計

 故に大将軍、命を武帝に受け、漢国に股肱ここう)となり、肝胆をひら)きて大計を決す。

 「股肱」は、一番頼みとする部下。手足と頼むもの。

《 一言多い解説 》

 懐に飛び込んで信を得る

 《 類句 》

 肝胆相照らす  肝胆を披露す