135【顔色なし】 出典:白居易・長恨歌
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《 意味 》
驚き・恐れや恥じらいのために顔から血の気が引くこと。圧倒されて精彩が無くなること。平静の状態で居られなくなること。
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《 訳文 》
(楊貴妃の)生来の美しさは、おのずと人目に触れずにはいなかった。ある日、選り抜かれて帝のおそばに仕えることになった。お目見えのとき、彼女が瞳をめぐらしてにっこりほほ笑むと、まことに艶やかな美しさが漂って、居並ぶ美女たちも、その美しさに圧倒され、精彩を失ってしまった。
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《 原文 》
天生麗質難自棄、一朝選在君主側。廻眸一笑百媚生、六宮粉黛無顔色
天生の麗質自ら棄て難し、一朝選ばれて君主の側に在り。眸を廻らして一笑すれば百媚生じ、六宮の粉黛顔色無し
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《 一言多い解説 》
選考途中で、助平な審査官がこっそりお手付きしたかもしれないと妄想してしまうのは、貴方だけだろうか
『長恨歌』 全文
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