134【寒松千丈の節】 出典:旧唐書くとうじょ)穆寧ぼくねい)伝・論
《 意味 》

 節操の堅固なことのたとえ。厳寒でも鮮やかな色を失わず、高い岩の上にそびえ立つ松を、人間の気高い志操にたとえたことば。

 
《 訳文 》

 秘書監、穆寧の、心が正しく意志堅固でまったく乱すことができないのは、まるで、松が厳寒に堪えて岩の上に凛々しく立ち、人が見上げるような強い操を持っているようだ。

《 原文 》

 穆秘監之剛正不奪、如寒松倚巌、千丈勁節

 穆秘監ぼくひかん)の剛正にして奪われざるは、寒松のいわお))る、千丈の勁節けいせつ)の如し

《 一言多い解説 》

 孤高の美しさは、中国の自然の景観より多く見いだされる