126【河梁かりょう)の別れ】 出典:李陵詩・与蘇武そぶ)・其三
《 意味 》

  人を送って川の橋の上で別れること。送別の意。「河梁」は、河に架かる橋

 
《 訳文 》

 (北方の異民族、匈奴の捕虜となっていた漢の蘇武が許されて帰国する時、降伏して匈奴の将となっていた友人である、元漢の将軍李陵が彼を送って歌った送別の詩の一節)。手を取り合って橋の上まで君を送ってきた。旅人として君(蘇武)はこの夕暮れにどこへ行こうとするのか。共に小路を行きつ戻りつしていると、なおさら悲しみが募って、別れを告げる言葉も言い出せない。

《 原文 》

 携手上河梁   手を携えて河梁に上る
 遊子暮何之   遊子暮れにいず)くにか)
 徘徊蹊路側   徘徊す蹊路けいろ)かたわ)
 悢悢不得辞   悢悢りょうりょう)として辞するを得ず

《類句 》

 「河梁の曲」 「河梁の吟」