113【苛政は虎よりも猛し】 出典:礼記・弓檀 |
《 意味 》
苛酷な政治は猛獣よりも恐ろしいということ。重税の苦しみは、虎に食われる災難よりもひどいということ。日本でもよく読まれた『唐宋八家文』に柳宗元の「捕蛇者説」が収録されているが、その文中に孔子の言としして、この言葉を引いており、そこからもよく知られている。
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《 訳文 》
(孔子が泰山の麓を通り過ぎた時、一人の女が、墓の前で泣いているのに出会った。その姿があまりにも悲しそうだったので、同行の子路に、あなたの泣き方は重なる不幸にあった者のようだが」と尋ねさせた。)「その通りです。以前に舅が虎に殺され、夫も殺され、今度は我が子までもが虎にやられてしまいました」 孔子はさらに尋ねた。「どうしてここを立ち退かないのですか」。「むごい政治が無いからです」。孔子は弟子たちに言った。「おまえたち、よく覚えておきなさい、悪政は、人民にとっては、虎よりも恐ろしいものだ」と
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《 原文 》
然。昔者吾舅死於虎、吾夫又死焉。今吾子又死焉。夫子曰、何為不去也。曰、無苛政。夫子曰、小子識之、苛政猛於虎也
然り。昔者吾が舅虎に死し、吾が夫又死せり。今吾が子又死せり、と。夫子曰、何為れぞ去らざるや。曰く、苛政無ければなり。夫子曰、小子これを識せ、苛政は虎よりも猛なり、と。
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《一言多い解説 》
百獣の王、人間
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