10:【過ちは好む所にあり】 准
南子・原道訓 |
《 意味 》
失敗は、自分の好きな事、得意なことをしているときに、むしろ起こるものだ
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《 原文 》
夫善游者溺、善騎者堕。各以其所好、反自為禍
夫
れ善く游ぐ者は溺れ、善く騎
る者は堕つ。各
その好む所を以って、反って自ら禍を為す
《 訳文 》
(水泳の得意な者が溺れ、乗馬の得意な者が落馬することがある。人はそれぞれ自分が得意とすることをしているときにかえって失敗を犯してしまうものだ。
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◎一言多い解説
中国古代に、諸国の王の下に軍師・学者が食客として参じて王道や戦術を吹聴して、重用されたが、今の日本でもコメンテーターとしてメディアを賑わせている。どの時代でも、中には大したことを言っても居ないのに「先生」と呼ばれて得意になっている人も居る。
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