6:【汗を揮えば雨と成る】 出典: 戦国策・斉策
《 意味 》

 人や車の行き来が激しく、町全体が活気に満ちてにぎやかなようす
 
《 原文 》

 臨淄之途、車轂撃、人肩摩、連衽成帷、挙袂成幕、揮汗成雨

 臨淄 りんし) みち)は、車は 轂撃 こくげき)し、人は肩摩し、 じん)を連ねて とばり)を成し、袂を挙げて幕を成し、汗を揮いて雨を成す

《 字の解説 》

  臨淄:戦国時代の斉の都  轂(こしき)=:車輪の中心部  衽(じん)=襟
  揮(ふるう)


 
◎一言多い解説

 漢語は一字一字に意味を含むから(具象)、これらを連ねて文章に著わせば、たちまちにして情景や状況を絵画的に視覚化されたものに成る。実に表現に優れた言語であると思います