358【井中に星を視る】 出典・尸子・広沢 |
《 意味 》
見識・見聞の狭いことのたとえ。井戸の中のような狭いところにいて、夜空全体の星を見ようとすることは、不可能であるということ
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《 訳文 》
井戸の中から星を一生懸命見ても、見えるのは数個だけである。しかし丘の上から見れば、星が出てから沈むまでの、全体のようすが把握できる。(貴賤を論じたり、物事の是非を判断する場合は、必ず全体を見てから発言し、また皆の意見を聴取して行なうべきである)
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《 原文 》
因井中視星、所視不過数星、自邸上以視、則見其始出、又見其入
井中より星を見るに、見えし所数星に過ぎず、邸上より以って視れば、則ちその始出を見、又その入るを見る
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《一言多い解説》
自分で気づきにくい欠点の一つ
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