328【しらみ)は頭に処りて黒し】 出典・嵆康けいこう)・養生論
《 意味 》

 環境によって人は感化されるたとえ。蝨は本来白いが、黒い頭髪の中にいれば自然と黒くなる
 
《 訳文 》

 白い蝨は頭髪の中にいれば黒くなり、麝香鹿じゃこうじか)このてがしわ)の葉を常食しているから麝香の芳賀を放つ。(人も険しい山に住めばこぶのある樹木の精気を受けてこぶができ、なつめ)を食べる習慣のある晋の地に住めば歯が黄色くなる)

 
《 原文 》

 蝨処頭而黒、麝食柏而香

 蝨は頭に処れば黒く、麝ははく)を食らえば香し

《一言多い解説》

 朱に交わえば赤くなる
 

   

   
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