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255【鼓を聞くのみきん)を聞かず】 出典・春秋左氏伝・哀公十一年
《 意味 》

 進むことだけを考え、適当に退くことを考えない。進撃するばかりで、退却を知らないこと。「鼓」は、太鼓。「金」は、銅鑼・鐘。太鼓は進撃の合図に用い、銅鑼は退却の合図に用いられた
 
《 訳文 》

 (魯は呉と連合してせい)を討った。斉の陳書は戦いに臨んで言った)。「この戦いで、私は進軍するだけです。退却などいたしません」

《 原文 》

 此行也、吾聞鼓而之已。不聞金矣

 このこう)や、吾鼓を聞くのみ。金を聞かず

 
《一言多い解説》

 付いてくる歩兵が疲れてしまった