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253【米を数えてかし)ぐ】 出典・荘子・庚桑楚こうそうそ)
《 意味 》

 つまらぬ末節にとらわれること。原文は、道家の立場から儒家を批判した言葉
 
《 訳文 》

 (古代の聖天子、ぎょう)や舜の政治のやり方は)、髪の毛を一本一本選んで櫛を入れ、米を一粒一粒数えて炊くようなもので、こんなこせこせしたやり方で、どうして世の中を救うことができよう

《 原文 》

 簡髪而櫛、数米而炊、窃窃乎、又何足以済世哉

 髪をえら)びてくしけず)り、米を数えてかし)ぐ、窃窃乎せつせつこ)として、又何ぞ以て世を救うに足らんや

 
《一言多い解説》

 批判としては成り立つが、その批判こそ、こせこせしている