132【汗牛充棟】 出典:柳宗元・唐故給事中皇太子侍読陸文通先生墓表
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《 意味 》
蔵書が非常に多いこと。「汗牛」は、車に積めば、それを引く牛が汗をかくこと。「充棟」は、家の中に積み上げれば、棟木につかえるほどの意。共に書物の量の多さをたとえたもの。
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《 訳文 》
(孔子が『春秋』をつくってより、多くの注ができ、とるに足らぬ著作も多くなってきた)。それらの書物は家の中に置けば棟木や軒に届くほどいっぱいであり、外に運び出せば(その重さたるや)牛や馬が汗だくになる程である。
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《 原文 》
其以書、処則充棟宇、出則汗牛馬
その書為るや、処けば則ち棟宇に充ち、出せば則ち牛馬に汗す。
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《 一言多い解説 》
白髪三千丈ほど大袈裟でなく、これくらいの比喩にとどめておくのが丁度好い
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