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松橋 帆波様  お酒のたわごと   
   第30話  「第25回オールスターオートレース」   2006年5月1日

1 穴見和正  山陽

2 小林啓二  山陽 

3 東小野正道 飯塚

4 仲口武志  船橋

5 浦田信輔  飯塚

6 田中 茂   飯塚

7 岡部 聡   山陽

8 飯塚将光   船橋

スポーツ新聞は天皇賞で持ちきりの4月30日。ディープインパクトのことを書いても詰まらないので、オートレースのSG「第25回オールスターオートレース」のことを書いてみる。

はっきりいって「物凄いレース」だった。今回のオールスターは準決勝からが凄かった。

 雨の中の準決勝9レース、最終周回での重富と岡部の壮絶なデットヒート。失格審議にならず岡部が決勝に残る。

10レースは0ハンからなんとベテラン飯塚将光が優出を決める。
そして11レースがなんと落車不成立という、滅多にない波乱。前3レースの得点で決勝に乗ることになった仲口、浦添。

12レースは東小野が逃げ切って優出。

 そして今日の決勝。見所は、岡部、浦添、東小野。このオールスターはここ三年、久門、浦添、久門と来ている。久門は今回三日目の準々決勝で早くも姿を消しているので、今回は浦添ではないかとの期待も大きかった。レースは岡部のフライング再スタートという波乱から始まった。穴見と東小野がいいスタートを見せたところ、0ハンから出遅れた飯塚が接触。穴見はバランスを崩したが、東小野は上手く振り切ってトップに立つ。飯塚はこれが原因で失格。3週回目で東小野が滑って膨らんだところを浦添がすかさずトップに、その後ろを岡部が猛追する岡部、浦添、東小野のまま行くかと思われたが、残り4週のところで岡部が突っ込みすぎてバランスを崩し大きく膨らんでしまう。これで浦添がトップ、次いで東小野、三番手は小林。最後は浦添がぶっちぎってゴールイン!。三連単 5―3―2 14,230円であった。

 オートレースは公営ギャンブルの中でもあまり報道されない。私はたまに川口に観戦に行くのだが、今はネットで全てのレースを見ることが出来る。買うより観る方が多い。競輪や競艇もそうだが、馬と違って人間が戦うだけにそのドラマ性は高い。中でもオートレースは一番スピードの出る競技である。映像では感覚が掴みにくいが、晴天の日で150キロは出ている。雨でも130キロは出す。その速度域で選手たちは数センチから数十センチの間隔で抜きつ抜かれつしているのだ。当然接触もあるし転倒もある。左回りしかしないから、ハンドルは左が高くて右か低いという左右非対称。

 タイヤも断面が三角形である。ギアは二段。キャブレターはアイドリングが無いオンかオフ。閉じればエンジンブレーキが掛かってしまい簡単に後輪がロックしてしまう。つまり、スタートから百メートルもしないでギアを上げたが最後、アクセルを戻すことはないのだ。タイヤ、エンジン(スズキの600cc単機筒)、サスペンション、全て選手自身が整備する。本当に命懸けの仕事である。

 これを書きながらオンデマンドでもう7回も決勝レースを観てしまった。機会があれば一度その目で観戦されることをお奨めしたい。オートレース「日本小型自動車振興会」http://www.autorace.or.jp/

 

 
4月30日 亀有アリオのANTENDOで買ってきたベーグルとクルミパンを頬張りながら人肌に暖めたミロを飲む。今年の連休は平常通り仕事になるので、無理をしないように休日は家でゆっくりしている。酒はまだ飲めそうにない・・。
   おあいそ