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アンサー川柳を創ってみる


 それがし、先人の創りし数多の川柳の中でも、とくに好ましく感じ、膝を叩いてうがち、かつ感服するものを持っている。幾つ有るかは、時にその数は変動はするが、憶いだしてその川柳の描く状況を心に眺めては悦楽に入ること幾たびぞ・・・

 やがて、この度思いついてそれら個々の川柳に、その対極或いは更なる展開となる情景を発句し、先人の思いに応えてみたくなった次第である


 ・・・原作川柳・・・


  漢方薬尋ね訪ねてきた外車        安井 やすお

  印象はうどんのまずい町だった      岩井 三窓

  ちと金ができてマルクス やめにする   井上 剣花坊

  貧乏の始まり紙幣に折目つけ       山北 霞

  夫書き妻が判押す借用証         青木 呑竜

  貧乏と知らず赤ん坊あくびする      田代 三枝

  初体験最後に死ぬのがあったっけ     橋村 貴子

  サンダルの裏に証拠のパチンコ玉     大熊 義和


  

  ・・・アンサー川柳・・・  三竿

  漢方薬   栄養に滋養も知って遅かりし

  印象は   焼きそばで町興しした町にきた

  ちと金が  家訓から質素節約削りたい

  貧乏の   革サイフの中のレシート内脂肪

  夫書き   埋蔵金教えず妻が先に逝き

  貧乏と   うちの猫好き嫌いあり超グルメ

  初体験   黄泉がえり父の遺訓を言付かる

  サンダルの ずる休み病み上がり後の日焼け顔



  

 そもさん、それがし、原作川柳をピックアップしている時、こんな川柳に出会った。先人の創りしこの川柳の賞味期限は未だ切れておらずの感を強く抱いた次第である。さらば

  日本語を滅茶苦茶にしてコメディアン    柳瀬 のぼる

     (昭和42年10月小説新潮)

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